2018.07.04
園長先生の日記
ホタル
バスのおじさんが「ほたるですよ」と言って穴の開いたペットボトルを持参した。
実家のお兄さんからのプレゼントだった。
葉の中に3匹のほたるが動いていた。
おしりの硫黄色の発光体がよく見える。
夜になると輝くのだ。
現在、岩室のホタルの里が有名だが、以前はじゅんさい池にも見られた。
ホタルは水が清く、食べ物はカワニナがないと育たない。
嘘みたいな話だが私(理事長じゅんじおじさん)が小学校に上がる前の子どもの頃、家の近所に大きな庭があり、アスパラガスが茂っていた。そこには夜な夜なホタルが飛び回っていた。
そのホタルを捕まえて蚊帳…分かるかな…の中に入れた。すーっと光ってとても幻想的だった。
一番印象的なホタルは、山形の山の中の温泉宿に行った時のことだった。
夕食後、宿の方が「ホタルを見ませんか?」と言う。車に乗って更に山の中に入っていった。
あたりは漆黒の闇。突然ホタルがわき上がった。どこを見てもホタル、ホタル、ホタル、ホテル…
ホタルを集めて本を読むと言う諺があるが、これは本当だと思った。
おじさんのホタルは4日間、私たちを楽しませてくれた。